漢方薬の「陰陽」

漢方医学の診断には、その患者さんの「証」を見極めて、診断をくだします。
漢方薬を投与するにも、かならずこの「証」が判明しないことには、どのような生薬をどの症状に用いたら症状が改善するのか、わかりようがありません。

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漢方医学にとって、それほど大事な証の種類である「陰陽」を取り上げてみましょう。

病気を発症するというからだの状態は、その人の持つ「体力」と「病邪」との闘いであるという考え方です。
陰陽は、いってみれば「体力」の消耗度合、「病邪」は闘いの進行度のものさしです。
病気の勢いと体力とを、量で判断して割り出しているのが陰陽です。

漢方薬では、何がその症状に適しているのか、当てはまる人の特徴と一緒に、以下にまとめました。

「陰証」のタイプは、手足が冷え症で、寒気を訴え、顔色が青白いといったイメージや症状を抱えています。
熱は、症状にでない方です。
病気が、静的・潜伏的・消極的といえます。
漢方薬には、「乾姜(カンキョウ)」や「附子(ブシ)」といった種類の生薬を服用することで、体内を温めてくれる作用のあるものが効果的です。

「陽証」のタイプは、発熱や炎症、充血などの症状を起こすことが多いでしょう。
病気が、動的・開放的・積極的といえます。
漢方薬には、「麻黄(マオウ)」や「桂皮(ケイヒ)」などといった、熱をからだから取り去ってくれる生薬が利き目を発揮するでしょう。

陽証期は、病気初期の体力が病邪に勝っている時期で、陰証期は、病気が進み体力が病邪に負けている状態をいいます。

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